私は現在ギター屋を経営しておりまして、ギターの販売や修理はもとより防音室の提案もさせていただいております。
ギタリストやベーシストの皆さんに、周りに気兼ねすることなく思う存分演奏を楽しんでもらいたいという気持ちと、ライブやコンサートを目指す方たちに実戦さながらの音響と環境を提供したいという思いから、DioLabo(ディオラボ)という名称でパーソナルな防音室を企画しました。
さて、ぼくは幼い頃からあがり性(赤面症)で、人前で何かしゃべったりするのが大の苦手でした。
中学生の頃は特にひどくて、国語の教科書を読むと声が震えるし、
歌のテストなんか声が上ずってしまって大汗をかいて、緊張のあまり気を失いかけたこともあります。
一対一で話すのも苦手で、特に女の子の前では黙りこくってしまうありさまで
「やのくん、何怒ってるの?」なんて言われたこともあります(笑)。
しかしそんなぼくが高校一年生の時には、社会見学のバスで歌うわ、文化祭で歌うわ、
だんだん平気になって人前でしゃべったり 歌ったりするのを楽しめるようになったのです。
その秘密はと申しますと・・・
それは何度も大恥と大汗をかいて「慣れっこ」になることです。
あれは中学二年生の時、近くのキリスト教会でゴスペルバンドのお手伝いでベースを弾いた時のことでした。
最初はこっそりステージの隅っこで弾いてたのですが、ある日「センター(真ん中)で弾きもって歌いなさい」と命じられたのです。
ガーン!
で、本番。
足はガクガク、手は震えがとまらないし、吐き気までしてきて、もう流れ落ちる汗を拭うばかりといった悲惨な状態になりました。
しかし一曲目が終わったとき ”大きな拍手 ”をいただいたのです。
あれ?!なんだろ、この感覚・・・。
なんだかうれしくなって晴れやかな気分になりました。
このときの感覚は今もハッキリ憶えています。
そのあと2曲演奏させてもらったのですが、10分前の恐怖のドキドキではなくって、
うれしくて楽しくてドキドキに変わっていました。
そしてわかったことがひとつ。
ぼくがあがり性だったのは自意識過剰なだけであったということ。
すなわち練習不足のクセに、いいように見られたい、ええカッコしたいといった、つまらないプライドがあったということです。
演奏後、そんなつまらないプライドは大汗とともに流れ去っていたのです。
そのとき天井がぐるっと回転したような錯覚を覚えました。
ぼくがいまの仕事(楽器屋で人前でしゃべって弾いて・・・)ができるのも、この出来事があったからに他ありません。
さて、ギターを弾いてバンドをやってる人のいちばんの悩みは「人前でちゃんと演奏できるのかな?」ということではないでしょうか?
実際、ライブともなりますと、普段の半分の実力も出せないというのが、ぼくの実感です。
それを克服するには普段から「ライブを想定した練習をしておくこと」が大切だと思います。
それはピンスポットを浴びて、ストラップをつけて立って弾くこと。
そして自分の引く姿を鏡で確認しながらパフォーマンスの研究をすることです。
そんなライブな環境と音響を擬似体験出来て、パフォーマンスを交えた効果的で実戦的な練習が出来る防音室、それが冒頭でご紹介させていただきました、1.5帖のパーソナル防音室 ”DioLabo ”です。
DioLabo内は1.5畳ですので決して広 いとは言えません。
しかも頭上にスポットライトがあるので暑いし、自分の頭で陰になるで指板は見えにくい。
でも大方のライブハウスでのあなたの立ちスペースは「もっとせまく、もっと暗く、もっと暑い」のです!
DioLabo内はマットブラックの内装になっています。
頭上のスポットライトを浴びて、立ってギターを弾く姿を鏡で見ながらパフォーマンスを交えて練習。
さながらステージに立つ自分の姿のような錯覚を覚えます。
最初は小っ恥ずかしくてぎこちないものですが、そのうち慣れてきて(これが大切!)、
死にきる(=なりきる)ことができるようになればしめたものです。
この状態で音響がよく(音疲れしない)て、回りに気を使うことなく(防音)で練習 できるのがDioLaboなのです。
さあ、あなたも「天井がぐるっと回転する=人生が変わる感覚」を体験されてみてはいかがでしょうか?

防音室DioLabo(ディオラボ)についてはこちらから
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- 2014/09/10(水) 19:00:12|
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